阿部です。
今日はがっつりお仕事のお話です。
私が日頃取りくんでいる業務のひとつである「境界確認測量」「土地分筆測量など」についてです。以後はひっくるめて「測量」としますね。
私たちプロが仕事として測量をするとき一般的には、座標法という計算方法で境界点間の距離や面積などを測っています。
学生のころ座標の考え方について数学の時間に習いましたよね?X方向にどれだけ行って、Y方向にどれだけ行って点を作る、というアレです。
この考え方で点を作って測量を行うと、復元性が高く、測量の精度も極めて高いものを得ることができます。
その座標法にも実はいろいろあって、いわゆる街中では世界基準の座標を使って測量をしています。
もしかすると「街区基準点」っていう点を見かけたことがあるかもわかりませんね。写真のこれがそうです。これは測量の基準点となるものなんですよね。言われないとわからないよね(^^;
さきほど街中では・・と言いました。
では郊外というか、いわゆる田舎のほうはどうなんだ?ということなんですが、田舎の方では「街区基準点」というのは設置されておらず、測量を行うひとが適宜の数値を設定して測量を実施すれば良いことになっています。これを「任意座標」といいます。
うちの事務所ではこういった場合、従来は「任意座標」を使って測量をしていました。こういうのを導入しようとするとそれなりに費用がかかりますしねぇ・・・(^^;
この任意座標の方法はお手軽なんですが、器械を据え付ける点や境界点がなんらかの原因で全て無くなってしまった場合に、同じ位置に復元することが難しい場合がありえます。
で・・ここからが本題です 笑
この度、うちの事務所では街中はもちろん、郊外でも世界基準の座標を使って測量を行うことにしました!
俗にGPS測量と言われていますが、正式にはGNSS測量といいます。
ざっというと、人工衛星から電波?を飛ばして、この赤いモノの位置を特定して測量を行うものです。車のナビと理屈は同じです。
これを使うことによって基本全ての現場について世界基準の座標に基づく測量が可能になります。
世界基準の座標を使って測量を行っておくと境界点が全て無くなってしまった場合においても、衛星からその位置を比較的容易に復元できるというところにメリットを感じて、この測量方法を導入することにしました。
現場に行く楽しみがひとつ増えました!これからバンバン使いますよ^^
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